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ネクストアーチェリースクール指導マニュアル(抜粋)

ご挨拶

ネクストアーチェリーでは、約30年以上にわたり初心者指導、週1回の練習を基準としたスクールを運営しています。
また、各種講習会、合宿にも講師派遣を続けております。
現在も、当ホームページ上にて指導方法などアップさせていただいておりますが、指導方法についての、公開の要望がありましたので、今年より少しずつではございますが、射法8節を中心に公開させていただきます。
皆様のレベルアップや指導方法にお役に立てれば幸いです。
ご質問などございましたら遠慮なくお問い合わせいただければ幸いです。

それでは、まずはスタンスから!

【射法の8節とは】

1節:スタンス
2節:ノッキング
3節:セット
4節:セットアップ
5節:ドローイング
6節:フルドロー
7節:リリース
8節:フォロースルー

上記の事を指します。

1節:スタンス
スタンスは主にストレートスタンスとオープンスタンスの2種類がありますが、初めのうちはストレートスタンスが良いでしょう。

1節:スタンス

<図1>
大まかに肩幅程度の広さとつま先の開き角度は逆ハの字になるようにと指導を受けた方が多いと思いますが、足幅とつま先の開き角度は両足の内側に緊張が感じられる位置にします。
たいてい、足幅が肩幅より狭いと、いわゆる"棒立ち"では、状態が動きやすく、安定感の無いスタンスとなってしまいます。
逆にこれを利用して足を揃えて射てば、フルドロー時に上体が前後左右に動くことがわかるでしょう。
押しと引きのバランスを修正することができます。

オープンスタンス

オープンスタンス

<図2>
足幅と開き角度の決め方ですが、ストレートスタンスも同様、試合時にはシューティングラインと的が直角になる位置に立てるのは1人1的か3人1的の時のA,B,C立ちのB立ちの時だけです。

オープンスタンス

<図3>
A、C立ち、または、B、D立ちの時、毎回"一定"にスタンスをとるにはどうすれば良いのでしょうか?
特にオープンスタンスの開き角度は「なんとなくこれくらいで・・・」としている方が多く見受けられます。

下記の方法で行えば、"毎回同じスタンスの位置"にしやすくなりますので是非試してみてください。

的に対して約45度のオープンスタンス(図3の②立ちの場合)
①的に対して左足のつま先を真っ直ぐ的に向けてください。
(左射ちの方は、右足のつま先を真っ直ぐ的に向けてください)

オープンスタンス

<図4>
②右足を左足と直角になるように揃えます。
(左射ちの方は、左足を右足と直角になるように揃えます)

オープンスタンス

<図5>
③両つま先を動かさずに両かかとを両足が平行になるまでずらし、開きます。

オープンスタンス

<図6>

オープンスタンス

<図7>
※この位置で肩幅程度になった方は、両かかとを動かさずに両つま先を開いてください。

④足幅がまだ狭いと感じる方は、両かかとを動かさずに、両つま先を開いて直角をつくり、③の動作を繰り返してください。

オープンスタンス

<図8>

オープンスタンス

<図9>

オープンスタンス

<図10>
オープンスタンスの出来上がりです。

その他 角度のオープンスタンス

45度スタンスの約半分22.5度も同じ方法で作ることができます。

他に、またその(45度)半分の角度が22.5度ですので、足を揃えて、足幅を前途と同じように調整していきます。

他に、シューズなどは地面との接地面積が広いもの、かかとが若干高めのものを選ぶと安定感が高まると思います。
また、オープンスタンスで調子が悪くなった場合は、ストレートスタンスに近づけたスタンスに戻して練習していくと良いでしょう。たいていの場合、押手の肩の位置決めがセットアップからずれてきていることに起因しています。

ノッキング

通常のアーチェリー8節では、スタンスの次は「セット」ですが、当スクールでは、スタンスの次は「ノッキング」、その次に「セット」になります。

ノッキングでは、ストリング(弦)に矢をつがえる際に、ストリング(弦)に対してノックが直角になるよう、目線まで弓を持ち上げてノッキングする(つがえる)ように指導しています。

よく、弓を靴の上に置いて、斜めにノッキング(つがえる)する方がいますが、それはノッキングポイントのほつれの原因になるためやめた方が良いでしょう。

セット

セットでは、押手のグリップと引手の取り掛けを決めます。

<押手のグリップの決め方>
ます、左手の甲を上に向けて、指を全部伸ばしてVの字形にして、指のピボットポイントを親指と人差し指の付け根の1点で押します。

<図>
この押し方は、通常、ハイ(グリップ)・ミディアム(グリップ)・ロウ(グリップ)と呼ばれるタイプに分かれますが、最初はハイ、ミディアムタイプで指を全部伸ばしてから練習をしていきます。

<図>
この形に慣れてから、人差し指、中指、薬指を曲げてグリップに添えて練習していくようにしてください。

<図>
最初に手のひらを広げてグリップする理由は、ピボットポイントを意識してここを押すという感覚をつかむためです。
次のステップでは、人差し指、中指、薬指を曲げてグリップに添える、いわゆる弓を握って引くことで指を全部伸ばした時より引きがきつく感じることを覚えたり、グリップのリラックス感を各々につかんでいただくためです。